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Mは何故再受験に失敗したか

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数多の屍を乗り越えた先に合格は待っている

はじめに

今日は東大前期試験の結果発表があった。まだ他の国立大後期試験や公立大の中期試験が残っているものの、所謂受験シーズンというものは一段落したと言える。第一志望に受かった者、落ちた者、人それぞれドラマがあると思うが、受験は通過点に過ぎず、どのような大学生活を送るかが重要だ。

 

当たり前だが、単位だけ取れればよく成績を度外視していると、就活で悲惨なことになる。それプラス課外活動―たとえばサークルなど―の成果も就活で問われる。欧米では「勉強はある程度できて当たり前、それ以外のことでも結果を残すべき」という価値観が根付いている。日本企業においても、求めているのはそのような学生なのだ。もちろん日本の大学生も馬鹿ではない、それを知っていて勉強と課外活動の両立目指して努力しているタイプも珍しくない。要するに、受験を終えて燃え尽き症候群になっていると、周囲に置いていかれて悲惨な学生生活を送ることになってしまうということだ。春休みは新生活の準備で忙しいと思うが、大学に向けて全く勉強しないのも不味い。英語、あるいは履修する予定の第二外国語の参考書などは手に入りやすいので、春休み中に何を勉強したらよいか、と聞かれたら語学をお勧めする。予習の力というものは想像以上に強い。

 

さて、筆者のTwitterのフォロワーの中にも、受験を乗り越え今年の春から晴れて大学生になる人をちらほら見かける。おめでとうございますやでほんまに。だが、受かる人もいれば、落ちる人もいる。お互いにフォローしてないものの、彼が淫夢同好会として活動していた時期から知っている人物がいる。彼の事をMと呼ぶことにしよう。Mは去年現役で大学に進学したもののその結果に納得できず、今年再受験を迎えたわけだがあえなく撃沈。彼の言動を見ていた彼の周囲の人間は、誰一人として受かるとは思っていなかった。当然の結果である。では何故、彼は失敗してしまったのだろうか。はっきり言ってしまえば「受験を舐めていた」に尽きるのだが、もう少し詳しくその失敗の原因を探っていきたいと思う。

 

Mは再受験に値する実力の持ち主だったのか?

普通浪人生や再受験組は、現役時の時目指した大学や合格した大学に比べ、互角かそれ以上の大学を狙うものだ。Mもその例に漏れず、通っていた大学より上のランクの大学の合格を目指した。だが、彼は無謀にも2ランク上の大学を第一志望に設定してしまった。これは大きなミスだ。浪人しても成績が上がる人というものはそこまで多くなく、ましてや2ランク上を目指せるような大幅な成績アップはほんの一握りの人にのみ可能だ。成績アップに過度な期待を寄せ志望を高くし過ぎて撃沈する例は、現役でも浪人でもよく見られる光景だ。

Mの出身校と進学実績、現役時の受験結果

Mは浦和北高校出身で、現役時には帝京大学に合格している。第一志望はMARCHで、日東駒専は滑り止め感覚だったようだが、いずれも不合格になっている。帝京に進んだ彼は再受験に向け中退、再びMARCHを第一志望に据えるも、案の定今年も不合格であった。彼の出身校の平成29年度進路資料を見ると、主な大学の合格人数(現浪含めたのべ人数)は以下のようになっている。

亜細亜大  4人      ・帝京大   23人     

青山学院大  2人       ・東洋大   26人

国士舘大  10人      ・日本大   13人

駒澤大   5人      ・法政大   1人

専修大   5人      ・明治大   1人

・大東文化大 28人      ・立教大    3人

浦和北は、MARCHにのべ7人、日東駒専にのべ49人、大東亜帝国にのべ65人合格している。他にも、東北大を含む国公立大に5人合格しているが、早慶上智は合格者なし。平成29年度の卒業生が318人であるから、MARCHに受かるには浦和北でもトップクラスの成績でなくてはならないことがわかる。日東駒専でも、上位クラスと言える。大東亜帝国は中位クラスで、ここがボリューム層のようだ。高校は基本的に同じレベルの学力の生徒の集まり、そして同レベルの中で抜きんでるというのは非常に困難。浦和北からMARCHに受かるのは並大抵の努力では難しく、そもそも日東駒専の時点でなかなか合格できない。日東駒専がボリューム層の高校の生徒がMARCHを狙うのとはわけが違うのだ。進学実績を参照したことにより、Mがいばらの道を選んだことがより明るみになった。Mは浦和北のレベルを認識していなかったのだろうか?浦和北出身者がMARCHに受かる確率は、わずか2,2%デレステSSR排出率より低い。はっきり言わせてもらえば浦和北出身現役帝京日東駒専落ちが1年でMARCHを狙うのは流石に厳しい。

 

Mは私大受験を舐めていたのではないか?

ネット上では、私大受験、特に私立文系は馬鹿にされがちである。センター試験を受ける必要もないし、科目数も3科目で済む学部が大半だ。3科目のうち歴史(世界史・日本史)は、一気に詰め込んで短期間で合格点をもぎ取れる可能性が高い科目なのも、簡単という認識に拍車をかけている。Mもまさにそんな認識であっただろうと容易に推測できる。

たかが3科目、しかし…

私文の科目数の少なさと、詰め込み可能な歴史の存在が、私文=楽のイメージを形成していることは、上述した通りである。だが、残り2科目、国語と英語は短期間での点数爆上げが難しい科目だ。歴史と同じような認識で勉強をしていると、間に合わない可能性が高い。特に英語は日々の地道な努力が得点にかなり反映される。科目数が少なく全体の負担は減ってはいても、科目そのものの負担は減っていないことに留意しなくてはならない。また、科目数が少ないからと油断し、必要な勉強量を確保しないパターンもよくある。

MARCHは簡単には受からない

ネット上ではMARCH煽りをよく見かけるが、実際はMARCHは国内上位の大学であって、合格するのもネット上で言われるほど簡単ではない。ネット上の情報を鵜呑みにして、何を勘違いしたのか無謀にもMARCHを受験し玉砕していく生徒は毎年大量に存在する。Mもその一人のわけだが、一度受験してその難しさを体験しているはずなのに同じ過ちを繰り返している。Mの出身校浦和北の偏差値は58。浦和北より偏差値の高い高校よりも、偏差値の低い高校のほうが多い。すなわち、MARCHの合格者が非常に少ない、あるいは0人の高校が大半というわけだ。日本全体の学生数から考えたら、MARCHに合格できる学生数はネットで言われるほど多くないのだ。この事実に目をそむけたまま、特攻するのは非常に危険。

難易度を増す都内の私立大

都内の私立大は、合格者を絞る方向にシフトしている。これは助成金に関わる問題があるのだが、ここでは割愛。また、私立大の受験者数も年々増加傾向。合格者減と受験者増で、受験業界では「ダブルパンチ」と呼ばれる難化現象の真っただ中に、現代の受験生は立っている。要するに、模試の結果や各予備校のデータがあてにならないのだ。ここ数年の間で、私大受験は一番難しい時期を迎えていると言っていい。このような状況なので、MARCHは当然、日東駒専も簡単には受からせてくれない。Mがこのことを理解していたようには思えない。

受験の足を引っ張るMの性格

受験というものは己との戦いという一面もある。それゆえ、受験生の人となりが、あまり馬鹿にできない割合で受験結果に影響してくる。Mのネット上での言動を追っていくと、Mの性格が大きな足かせになっているように思えて仕方がない。

MARCHに入って何したいのか

現役時の彼は日東駒専を馬鹿にし、MARCHに受かることばかりを考えていた。MARCHに入って何がしたいのかははっきりしていなかった。MARCHならどこでもいいという考えが透けて見えるが、これは非常に危ない考えだ。絶対にその大学に受かりたいという意志がないと、受験勉強にも支障がでる。モチベーションを保つのも難しい。受かることが目的になってしまうと、その後の大学生活が堕落したものになってしまう確率が高い。筆者の大学にも、どこでもいいから受かればいいといって、よく考えずに入学してくる輩が散見されるが、興味のない学部に入ってしまうと地獄が待っている。

ネット断ちできていない

娯楽を全て断ち切る、というのは筆者からすればナンセンスだが、Mの実力からすればネットからはしばらくの間離れていたほうが良かったのではないだろうか。ところが彼は試験直前までせっせとブログを更新していた。歴史は最後の最後まで詰め込み可能なので、そんな時間があるなら参考書を見てた方がよっぽど有意義である。Mは目の前の誘惑に耐えきれない性格なのだろう。MARCH合格という大きな目標よりも、ネットを取る―受験以外でも悪い影響が出る治すべき性格だ。

反省の色が見えない

前回何故失敗したのかを反省し、それを踏まえたうえで戦略を立てるのが再受験の基本だ。だが彼には一切の反省が見られない。ネット断ちするそぶりも見せず、MARCH合格という高すぎる目標を立て、結果今年も玉砕した。ブログでは前回の失敗、そして今回の失敗を省みるような記事は見られない。前回と同じ状態で臨めば落ちるに決まっている。馬鹿なのか?

妙に高いプライド

ネット上でMは、マウントを取れる相手と見るや、ぐちぐちとしつこく攻撃する傾向にある。下に見ている相手に反論されるのが我慢ならないらしい。妙に高いプライドは、どこぞの貝塚勃起土竜を彷彿させる。そういえばその土竜も、一切反省することなく何度も騒動を引き起こしている。Mの場合そのプライドがMARCH受験に向かわせるのだろうが、まずは自分の実力を思い知ったほうがいい。

おわりに

Mの失敗は、主に実力の過信・受験に対して舐めた態度・問題のある性格から来ていると言っていい。ブログでは気障で偉そうな文を書き連ねているが、実力の伴っていないあまりに空虚な文と言える。浦和北出身であれば帝京は悪くない進学先であるが、それを捨ててMARCH挑戦という無謀な賭けに出た。去年日東駒専に落ちているのだから、今年はMARCHではなく日東駒専合格を目指すべきであって、かすりもしなかったMARCHに再び挑戦というのは、アホの極みである。どうも考える力が人一倍弱いように思える。「自分で考える」というのは、大学生の基本スキルだ。大学で習うことに、決まった正解はほとんどない。自分で考え自分なりの答えを導くのが大学での学習である。そういった能力が欠如しているということは、単刀直入に言えば、「お前大学に向いてないよ」ということだ。Mが来年も受験するのか知らないが、今のままではその先に待ち受けているのは天国ではない、地獄である。