2019年8月12日（月）

コミックマーケットC96が、4日間の全日程を終え、閉会。4日間開催、東ホール使用不可能、リストバンド導入など、例年とは違ったコミケとなった。

 その分トラブルも数多く発生。課題は多く残ったが、東京五輪が終われば、普段と同じようなコミケのスタイルに戻るであろうと予想される。しかし、東京ビッグサイトで開催し続けるのは、少し無理があるのではないかと、今回のコミケでそう思った人も少なくはないだろう。来場者数に比べて、キャパシティーが不足している。コミックマーケット準備会の発表では、1日最大20万人が訪れたそうだが、実際にはもっと来場者数がいるのは確実。20万人を超えると、消防法に引っかかるからだ。もともと東京ビッグサイトも、国内有数の展示場ではあるのだが、海外の展示場に比べるといささか規模が小さいので、収容人数も思ったほど多くはない。コミケだけの問題ではなく、日本全体の問題として、大規模なハコの建設が望まれている。東京五輪を迎えるにあたって、それが解消されるかに思われた。しかし、新たな展示場を作る計画は一切出なかった。予算を削る方向で五輪準備が進められたので、東京の再開発というものは、夢のまた夢になったのである。展示場不足問題は、今後も解消されず慢性化するだろう。東京五輪がダシに使えないなら、一生無理なのではないか。