2018年12月26日（水）

今日はレポート課題のために集めた資料の読み込みを行った。ベルリオーズの人生、及び『トロイアの人々』の概要、ウェルギリウスの『アエネーイス』第1巻分まで読んだ。

『アエネーイス』はトロイア戦争に関する物語、『トロイアの人々』はそれからエピソードの一部、すなわちトロイア陥落からディード―の悲劇までを抜粋し、オペラに仕立て上げたベルリオーズ渾身の大作である。『アエネーイス』も、『イリアス』『オデュッセイア』に大きな影響を受けており、かなりの部分で似通っている。『アエネーイス』はローマ皇帝の命によってウェルギリウスが作ったもので、ローマの民族意識高揚の目的もあった。ウェルギリウスは『イリアス』『オデュッセイア』に描かれたトロイア戦争に、ローマの起源を見たという。それゆえその2つを参考にする形で『アエネーイス』が作られたのである。それにしても『アエネーイス』は思ったより長く、『トロイアの人々』で取り上げられた部分までしか読めないかもしれない。

資料を読みながら、頭にレポートに書くべき内容が、朧げながら浮かんできた。思ったより苦労せずに書きあがりそうだ。