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レコード生産に打撃…アメリカのラッカー工場火災―ドイツ語記事を読む

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世界的にレコードの需要が高まっている

 近年、CDの売り上げが落ち、DLや販売やストリーミングが音楽産業の主流となりつつある。しかし、CDが売れない一方で、レコードの売り上げは、ここ最近上昇傾向にある。DJがプレイの為に大量に買っているわけではなく、一般の音楽ファンたちがレコードに目を向け始めたのである。そんなわけで、レコードの需要は、日に日に増していっている。

  しかし、そんなレコード産業にとって大きな痛手となる事態が。2020年2月6日朝、アメリカの「Apollo/Transco lacquer manufacturing」の工場で火災が発生。この会社は、レコード作る際に使用される、コーティング用のラッカーを生産していた。幸いにして、この火災による負傷者はいなかったものの、工場の大部分は燃え、生産所も倉庫も焼け落ちてしまった。

 当然、会社は大きな損害を被ったが、レコード産業にも大きな打撃が加えられた。というのも、Apollo/Transcoは、コーティング用ラッカー生産の最大手の一つだからである。アメリカ国内では、この会社に匹敵するものは、日本発の小さな会社くらいしかない。世界的にレコードの需要が高まるということは、コーティング用ラッカーの需要も高まるわけで、現在最大手の一つが生産不能に陥ったため、需要と供給のバランスが崩れてしまっている。この状態がいつ改善されるかの見通しは立っていない。どこまでこの火事の影響が出るのか、注視していく必要がある。

 ちなみに、今回被害に遭ったApollo/Transcoは、設備が古く、一日の生産量も限られていて、近年のレコード需要高騰に対応できていなかったと言われる。火事を期に、事業を畳んでしまう可能性も、ないとは言い切れない。多くの人々が望んでいるのは、設備を一新したうえで、再出発することである。

 

元記事

groove.de

 

他のメディアによる英語の記事

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